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大阪の大規模停電、送電ケーブル破損が原因か

» 2017年08月23日 18時20分 公開
[ITmedia]

 大阪府吹田市などで8月23日に発生した大規模停電について、関西電力は同日、不具合が起きたとみられる吹田市内の地中送電線を調べたところ、送電ケーブルに穴が開いている部分があったと発表した。引き続き、原因究明を続けるという。

photo 送電ケーブルに穴が開いている部分があった(関西電力のニュースリリースより)

 停電は23日午前5時43分ごろに発生。大阪市東淀川区、吹田市、摂津市で、一時約3万4340戸が停電した。午後5時半現在、停電はほぼ復旧している。

 関西電力が吹田市高城町付近のマンホール内を確認したところ、外側をプラスチックで絶縁した送電ケーブル(CVケーブル)に穴が開いた部分があったという。また、油を染み込ませた絶縁紙を巻き付けた別のケーブル(OFケーブル)は、目視で外観に異常は見つからなかったが、油を充てんするタンクの残油量が少なくなっていたという。

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 同社は、ケーブル全体の絶縁性能に異常がないかを確認し、停電箇所の復旧に向け作業を進めているという。「お客さまをはじめ、多くの皆さまにご迷惑をおかけしたことをおわび申し上げます」と謝罪している。

 昨年10月には、東京都内で大規模停電が発生。東京電力によれば、送電ケーブルに巻き付けた絶縁紙にヒビのようなものが入り、電流が外に漏れ出したのが原因だった

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