「カフェやコワーキングスペースで作業中、急な電話やトイレで席を立たなくてはいけなくなった。誰かに荷物を見張っていてほしい……」──そんな悩みを解決するデバイスが登場する。
キングジムは10月11日、iOSデバイスと連携する、荷物の見守りセンサー「TRENE」(トレネ)を発表した。クラウドファンディングサイト「Makuake」で製品化プロジェクトを同日にスタートする。支援金額は5140円(税込)から。出荷は2018年2月以降。
スマートフォンとBluetoothでペアリングして使用する、荷物用の見守りセンサー。持ち主がスマートフォンを持ってトレネ本体から離れると、自動で警戒状態に入る。その間に振動を感知すると、アラームとLEDで周囲に知らせる仕組みだ。ノートPCやかばんなどの上に置いて使うことを想定する。
専用アプリ(iOS)では、警戒状態に入るまでの距離やセンサーの感度、アラーム音量、アラーム停止方法などを設定できる。
実使用環境を想定(55分間の待機モード、4分間の離席中警戒モード、1分間のアラーム鳴動)したバッテリー駆動時間は約20時間。充電は本体のMicro USBポートから行う。
Androidには現時点で未対応だが、アプリ内の機能改良も含めクラウドファンディング支援者から得たフィードバックを基に検討するという。一般発売が決定した場合の価格は6800円(税別)になる見込み。
同社商品開発部の渡部純平さんは、製品コンセプトを次のように話す。
「荷物を置いたまま席を離れるときの“ちょっとした不安”を解消するために開発した。席を離れるときに鍵を掛けたり、戻ってきたときに解錠したりする必要がない。デバイスを意識せずに使うことができる」(渡部さん)
キングジムがクラウドファンディングを行うのは今回が初めて。同社の亀田登信本部長(常務取締役 開発本部)は、製品の市場性を見極めるためにクラウドファンディングを活用すると話す。
「キングジムが積極的に取り組む新規概念の製品は、市場性を見極められるクラウドファンディングとの相性がいい。情報感度が高い人の意見やニーズを集め、今後も独創的で役に立つ面白い製品を開発していきたい」(渡部本部長)
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