「無線LANケーブルってなんだ」「ケーブルがあるのか無いのか、どっちなんだ」──Wi-Fiで使われている暗号化技術「WPA2」にセキュリティ上の弱点が見つかった問題を発端に、ネット上では“無線LANケーブル”と呼ばれる謎のケーブルが話題だ。実在しないはずの矛盾した名称にネットユーザーの笑いを誘っているが、実は無線LANケーブルと呼んでも、ある意味間違いではなさそう……な製品が実在する。
10月16日早朝、Wi-Fi(無線LAN)で利用される暗号化の仕組みに脆弱(ぜいじゃく)性が見つかったという情報がTwitter上で出回ったところ、「安全性を考え(ネットには)有線LANで接続したほうがいいのでは」という声がネット上に挙がっていた。そんな中、半ばジョークで「フリマアプリ『メルカリ』には、商品名に“無線LANケーブル”と書かれた商品が出品されているぞ」というツイートが話題に。
商品の写真を確認すると、それは紛れもなく有線LANで使われるLANケーブルだ。おそらく出品者はインターネットに関する知識が浅く、「インターネットモデムと無線LANルーターを接続するケーブル=無線LANケーブル」という認識だったのだろう。分かる人にとっては思わずツッコミを入れたくなる内容ということもあり、同日中には国内で約3万件も“無線LANケーブル”に関する話題がツイートされ、Twitterでトレンド入りした。
実はこの無線LANケーブルに関するネタ、2016年末にもTwitterで話題になっていた。当時の該当ツイートは1万3000RTを超えており、“ネットスラング”として鉄板ネタであったともいえるだろう。
実在しない“無線LANケーブル”──名前から想像すると、「Wi-Fiの電波が飛ぶケーブル」といったところだろうか。……実は、まさにその通りの製品が存在している。
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