LINEは1月15日に配信スタートした最新版アプリで、ユーザーに対して、「サービス向上のための情報利用」への同意を求めている。同意すると、そのユーザーの無料通話・トークの相手や、友人とのトークで使ったスタンプ、公式アカウントとのトーク内容などを、LINEがサービス向上のために活用する。
あわせて、プライバシーポリシーを改訂。全ユーザーについて、LINEのグループ会社間でユーザー情報を共同利用することなどを追記した。
LINEアプリを最新版にアップデートして起動すると、プライバシーポリシーの変更と、「サービス向上のための情報利用」への同意を求める画面が表示される。プライバシーポリシーへの同意は必須だが、サービス向上のための情報利用については同意してもしなくてもよく、設定画面からいつでも同意の可否を変更できる。
サービス向上のための情報利用に同意したユーザーから取得・利用する情報は、トーク相手や機能によって異なる。
ユーザー(友だち)同士のトークの場合は、トークで使ったスタンプや絵文字、トーク相手、日時、既読・未読情報、データ形式(テキスト、画像、動画などのうちどれか)――などを利用。無料通話の通話相手、利用日時、通話時間等などの情報も利用する。ユーザー同士でやり取りしたメッセージや画像・動画などの内容、通話内容などは利用しない。
公式アカウントとのトークの場合は、テキストの内容や画像、位置情報などを利用する(官公庁や病院関連など、機微な情報を扱う可能性があるとLINEが指定したアカウントは対象外)。
同意したユーザーからはさらに、タイムラインの投稿内容(公開範囲が自分のみの場合は対象外)、閲覧したURLのアクセス元トークルームなども利用する。
これらの情報は、不正対策や機械学習によるサービス品質改善、ユーザーの興味に合った広告表示などに生かすとしている。
更新した新プライバシーポリシーでは、全ユーザーを対象に、(1)LINEのグループ会社間でユーザー情報を共同利用することや、(2)ユーザー情報の一部を、公式アカウント運営者に対して提供する場合があること、(3)広告配信の仕組みや停止/再開方法についての記載――を追加した。
(1)の目的は、不正防止や、LINE Payなどグループ会社が提供するサービスでアカウント連携したユーザーが個人情報の重複入力を省略するなどが目的。(2)により、LINEで公式アカウントを友達にする際の許諾画面が省略されるなど利便性が高まる。それぞれ、必要最低限の情報取得にとどめるとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR