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» 2018年01月20日 09時00分 公開

ITりてらしぃのすゝめ:「タイトル詐欺」なぜ横行? 煽り記事に“釣られない”ための心構え (2/3)

[宮田健,ITmedia]

 私が思う良いタイトルは、上記の「記事全体を10数文字で簡潔に表現した上で、筆者の意見をきっちり反映したもの」であることに加え、煽らず、控えめに、紳士的なものであるべきだと思っています。

 厳密には本稿のようなコラムを編集部が掲載する場合、そのタイトルを付ける権利は「編集部」が持っています。筆者のタイトル案がそのまま掲載されているわけではありません。ですので、筆者がそのように思っていても、編集者、編集部の意向が反映されることで、結果としてあおり気味のタイトルになることもしばしばあります(アイティメディアではあまり起きない事象ですが)。その点では、筆者、編集部それぞれで「気を付ける」ことが重要だと思っています。

タイトル ITmedia NEWSトップページ

 この点に関しては、皆さんもなじみ深い「Yahoo!ニュース」編集部の記事が大変興味深い内容でした。タイトルはあおらず、万が一SNSで意図せずバズってしまった場合にはタイトルを修正するとまで述べています。「ユーザーに誤解されない見出しをつけること」。そして「ユーザーの失望を招くことは絶対にあってはならない」。この点は大変重要だと思いました。

読む側のタイトル心構え:「気を付けよう」

 さて、次は私たち「読者」側の心構えです。こちらも「気を付けよう」という言葉に集約できます。

 インターネット上で無料で読める記事は、上記のYahoo!ニュースをはじめとするしっかりとした編集部によるものだけではありません。読者のためではなくページビューのために、読ませるよりも「クリックさせる」ことだけに注力する編集部もあるかもしれません。

 タイトルがあおり気味だと思った場合は、身構えて、気を付けて読むことを考えたいと思います。特に「!」が多用されていたり、「速報」「悲報」「拡散希望」といった修飾語が付いていたりしたら、それはあなたをあおることが目的なのかもしれません。

スマホ

 特に気を付けたいのは、専門性の高い記事です。皆さんも人より詳しい趣味の分野や、学生時代に専攻した分野があると思います。その知識を持ってみると、それっぽく専門的に書かれた記事に違和感を覚えたことはないでしょうか。

 その業界では当たり前のことが、誇張された扇情的なタイトルで報じられることは少なくありません。そういう記事に限って、書いている人はそこまで専門知識を持っておらず、海外の(マイナーな)記事を翻訳しただけだったりします。1つ得意な分野でそういう記事を読んだとしたら、「他のジャンルの記事もその程度なのでは?」と思えるかもしれません。

 また、もう1つの読む側の心構えとして、「あおるタイトルを付ける編集部を覚えておく」のは重要かもしれません。タイトルは編集部の意向が大きく現れますので、その編集部が出す全ての記事に誇張の表現が使われている可能性が高いでしょう。

 何らかの記事でタイトルにだまされた場合は、その編集部名を覚え、次からはより気を付ける、もしくはもう読まないという対応をするのも良いと思います。読者には「失望」する権利があります。願わくば、書く側としてこの連載が失望されないことを祈りますが……。

“反応”を見る側のタイトル心構え:「本当に気を付けよう」

 そして最後、SNSでの反応を見る側の心構えも考えておきたいと思います。

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