楽天、携帯電話キャリア参入が認可　19年10月サービス開始へ

» 2018年04月09日 19時52分公開

[ITmedia]

　楽天は4月9日、総務大臣から携帯電話キャリア（MNO）として認可を受けたと発表した。第4世代移動通信システム（4G）向け1.7GHz帯の割り当てを受け、2019年10月のサービス開始を予定している。

楽天の公式サイトより

　同社は14年、NTTドコモの回線を利用する仮想移動体通信事業者（MVNO）に参入して「楽天モバイル」を始め、17年9月にはプラスワン・マーケティングからMVNO事業を買収、事業を強化してきた。新たに、自前で回線を用意する携帯電話キャリアに参入し、1500万人以上のユーザー獲得を見込む。

　日本国内に抱える約9000万人の会員基盤、楽天モバイルで培ったノウハウなどを生かし、低廉な携帯電話料金を設定する他、オンラインショッピング、動画サービス、決済手段などをまとめて提供し、ユーザーを囲い込む考えだ。

　ただ、総務省の認可は条件付きだ。楽天に対し（1）自らネットワークを構築するという原則に留意すること、（2）基地局の設置場所の確保、工事業者との協力体制の構築に努めること、（3）無線従事者など技術要員を確保すること、（4）設備投資と安定的なサービス提供のため資金を確保すること――を求めている。

楽天は追加の条件を求められた＝総務省の資料より

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