ちょっとしたアイデアで生活を変える便利グッズからテクノロジーを最大限に活用した最新アイテムまで、くらしに役立つ製品をピックアップして紹介します。著者は長寿連載「自腹ですが何か?」の橘十徳(たちばな・じゅっとく)。今回もやっぱり自腹です。
近年、BLE(Bluetooth Low Energy)でiPhoneやAndroidスマートフォンと接続する小型の紛失防止タグが普及しつつある。財布やキーホルダーなどにこれらのタグを付けておくと、置き忘れそうになったときにスマートフォンから警告を発することで紛失を未然に防止できる。
さらに、外出先で紛失した場合でも他人のスマートフォンを経由してタグの行方を探す「クラウドトラッキング」機能を備えているものもある。クラウドトラッキングは、専用アプリをインストールしたスマートフォンが紛失したタグの近くを通り過ぎると、その電波を検知してクラウド経由で落とし主に位置情報を届ける仕組み。ただし、専用アプリを入れている人が少なければ、当然ながら紛失物を検知する確率は低くなる。
今回紹介する「MYNT ES」は、置き忘れ防止機能やクラウドトラッキング機能だけでなく、タグからiPhone/Androidスマートフォンを呼び出して音を鳴らしたり、逆に端末側からタグを呼び出して音を鳴らしたりする機能を搭載している。つまりApple WatchからiPhoneを呼び出して音を鳴らすことができる機能と同じだ。この機能はBluetoothの電波が届く範囲内に限られるものの、スマートフォンの置き場所を忘れやすい人には重宝するだろう。
さらにスマートフォン側からもタグを呼び出して音を鳴らすことも可能で、財布やキーホルダーなどに付けておけば音を鳴らせる。このように双方向の呼び出し機能を備えていながらも、サイズが28(幅)×52(奥行き)×4.6(高さ)ミリで、重さは7.5グラムと、かなり薄型で軽量だ。これならキーホルダーに付けてもかさばらず、どこにでも持ち運べる。
また、電池交換が可能な点も魅力だ。紛失防止タグの中には、小型・軽量を追求するために電池交換が不可となっているものもあるが、MYNT ESは一度購入すればボタン電池(CR2032)を交換して使い続けられる。電池の持続時間は最長12カ月。IP43の防水仕様で、雨の中でも使える点も心強い。価格もAmazon.co.jpで3000円台と手頃だ。
筆者はApple Watchから他のスマートウォッチへの乗り換えを検討していたのだが、iPhoneの呼び出し機能が使えなくなるので迷っていたところ、MYNT ESを導入したことで悩みを解消できた。クラウドトラッキングだけでは購入に踏み切れないという人に、双方向の呼び出し機能という付加価値のあるMYNT ESはおすすめだ。
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