冗談ではない! AIロボット「ハロ」との会話がディープ過ぎた件(1/3 ページ)
テレビアニメ「機動戦士ガンダム」(1979年放送)に登場したハロは、表情はないのに愛嬌のある外観と、機械っぽいのに妙に味のある話し方で人気のマスコットロボットだ。放送開始から約40年の時を経て、そのハロが「もし現代に存在していたら……」。バンダイの「ガンシェルジュ ハロ」は、そんなコンセプトで開発されたAI搭載のコミュニケーションロボットである。
ハロは無線LANを介してクラウドにつながり、IBMのAI(人工知能)技術を駆使してユーザーと対話する。声は、「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」などでハロを担当した声優・新井里美さん。ガンダムに関するうんちくを披露したり、クイズを出したりと多彩な対話を楽しめるという。バンダイ本社を訪ね、詳細を聞いた。
外観はおなじみのハロそのもの。直径は約19センチで、ほぼ球形なのに転がったりはせず、話しかけると器用に話者の方を向く。ハロは頭部3カ所にマイクを備え、それぞれが捉えた音量などの違いで話者の方角や距離を測定し、重りの付いたサーボモーターを使って動くという。前後左右にゆらゆらと揺れる、ハロらしい動きも再現した。
「縦揺れ用、横揺れ用、話者の方を向く回転のためのもの、という3つのサーボモーターで制御しています。揺れた後、惰性で動き続けることを防ぐフィードバック制御もかけています」(バンダイ新規事業室 BN・Botチームマネージャーの大江雅之さん)。本体の機構や回路設計は、最近EMS(電子機器の受託製造)事業にも力を入れているVAIOが担当した。手動になるが、手や足を引き出すことも可能だ。
ハロはオンラインとオフラインで挙動が変わる。基本はオフライン状態で、声を聞くと話者の方を向くが、それ以上の反応はない。「ハロ自体をインテリアのように簡易的に使うモード」(新規事業室 BN・Botチームの木村憲司さん)のため、「ボイストリガー」と呼ばれる定型文以外には反応しないという。
ボイストリガーは「ハロいま何時?」「ハロ今日何日?」など日常的に使えるフレーズを10種ほど用意。ただ、「ハロ」という言葉がスマートスピーカーのような“ウェイクワード”になっているわけではなく、「ハロいま何時?」という一連の言葉が1つのボイストリガーという。このため「ハロ」の後に間を置かず、続けて話さないと反応しない場合がある。
ボイストリガーには、他にアラームのセット/解除、バッテリー残量確認、ネットワーク接続、電源オフなどを用意する予定。「あとは楽しいキーワードを少し入れようと思っていますが、今は秘密。今後、少しずつアピールしていこうと思います」(大江さん)
ユーザーが能動的に遊ぶAI
ハロをオンラインにするには、ボイストリガー「ハロ起動」を使う。十数秒程度でクラウドサーバにつながり、「おはよ、おはよ、話、始める」(ハロ)。ハロの両目はステータスランプになっていて、緑は「ハロが聞き耳を立てている状態」。赤はビジー状態のため、タイミングを見て話しかけるといい。
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