米Qualcommのクリスチアーノ・アモン社長は7月25日(現地時間)、2018年第3四半期(4〜6月期)の業績発表後の電話会見で、「われわれは、Appleが次期iPhoneではQualcommではなく、競合他社のモデムだけを採用すると考えている。既存のApple製品のモデムについては今後も提供していく予定だ」と語った。
Qualcommは現在、Appleおよび米連邦取引委員会(FTC)と複数の特許関連の裁判で係争中だ。
電話会見の質疑応答でAppleにもうモデムを供給しないのかという質問に対し、アモン氏は「機会があれば、またAppleのサプライヤーになると思う」と語った。同氏は今年の1月、前任のデレク・アベール氏の退社で社長に就任した。
QualcommとAppleの訴訟には、米IntelもApple側として参戦している。AppleはiPhone 7からIntelのモデムチップも採用していることが確認されている。
また、Appleが次期iPhoneでMediaTekの5Gモデムチップを採用するといううわさもある。
Qualcommの4〜6月期決算は、売上高は6%増の56億ドル、純利益は12億ドル(1株当たり82セント)と好調だった。
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