LINEモバイルは9月13日、MVNOサービス「LINEモバイル」で、混雑時の通信速度を改善するために新たな取り組みを25日から実施すると発表した。https通信の際、データパケットの送信ペースをコントロールする「ペーシング」でパケットの再送を抑制し、ネットワーク全体を流れるパケット量を適切に保つことで通信速度を改善するとしている。
動画視聴など大容量の通信を行う際、Webサーバからデータパケットが送信されるが、混雑時にはパケット再送が発生し、ネットワーク全体を流れるパケット量が増大。通信速度低下の一因になる。
LINEモバイルは、Webサーバとユーザーが利用するスマートフォンなどの端末とのやりとりの間に、トラフィックコントロール装置を導入。Webサーバからの送信ペースに合わせ、装置が受信ペースを調整してからユーザーの端末にパケットを送ることで、パケットの再送を抑制するという。
動画を視聴する際、再生している箇所よりも少し先の分までデータを読み込むバッファリングでも、同様にパケット送信のペースを調整。バッファリングのデータ量をコントロールすることで、ユーザーは契約している通信容量を有効利用できるとしている。
https通信のペーシングは、NTTコミュニケーションズが昨年9月から、NTTドコモの回線を利用した「OCN モバイル ONE」で実施している。LINEモバイルの場合は、ドコモ回線ならNTTコミュニケーションズの設備を、ソフトバンク回線ならLINEモバイルの設備を利用し、9月25日から順次行う。
LINEモバイルは今後、https通信利用時以外にもペーシングを導入するなど、通信速度の改善に向け、複数の施策を行うとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR