アドビシステムズは10月15日(米国時間)、米ロサンゼルスで開催中のクリエイター向けイベント「Adobe MAX 2018」で、オンラインベースの新しいビデオ制作ツール「Adobe Premiere Rush CC」を発表した。PCやモバイルデバイスから、同一のプロジェクトにアクセスして動画編集できる。Windows版、macOS版、iOS版は同日から、Android版は2019年に提供する。
6月にβ版として発表した「Project Rush」の正式版。動画素材をオンラインで共有し、「編集作業はiPadで行い、動画の書きだしは家のPCで行う」といったマルチデバイスによる編集作業を行える。
ビデオ制作のオールインワンアプリとして設計。モバイルデバイスに搭載するカメラを使った撮影機能や動画編集、色調整、フィルターの適用、オーディオ調整、AI(人工知能)技術「Adobe Sensei」を使った自動ツール、SNSへのアップロードなどに対応する。動画編集機能には同社のビデオ制作ツール「Premiere Pro」のエンジンを流用し、本格的な作業が行えるという。Adobe Stockに収録する、プロが制作したモーショングラフィックなどのテンプレートも呼び出して使用できる。
Premiere Rush CCは、Premiere Pro CCの単体プランに含まれる。Premiere Rush CC単体プランの価格は、個人版が月額980円、グループ版が月額1980円(いずれも税別)。使用できる機能と作成できるプロジェクト数は無制限、書き出しは3プロジェクトまでの「Premiere Rush CCスタータープラン」(無償版)も提供する。
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