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トレンドマイクロ、一部のMacアプリで「ブラウザ履歴の収集」明示なし

» 2018年10月25日 17時46分 公開
[ITmedia]

 トレンドマイクロは10月24日、同社のMac向けアプリがApp Storeから削除された件で、一部アプリがユーザーのブラウザ履歴を収集していることをWebサイト上で明示していない期間があったと発表した。

photo トレンドマイクロの発表より

 これまで同社は「Dr. Cleaner」「Dr. Cleaner Pro」「Dr. Antivirus」「Dr. Unarchiver」「Dr. Battery」「Duplicate Finder」という6つのアプリについて、「インストール直前の24時間以内のブラウザ履歴を一度だけ取得していた」「データの収集・使用を(Webサイト上で)明示的に開示している」と説明していた。

 しかし同社によれば、Dr. Batteryは、ブラウザ履歴を収集することを9月10日時点ではWebサイト上で明示しておらず、事実を確認後、記載を修正したことが分かったという。

 また、6つのアプリのうち、日本国内で提供していたDr. CleanerとDr. Cleaner Pro(日本では『ライトクリーナー LE』『ライトクリーナー』という製品名)の他に、Dr. Battery、Duplicate Finderが9月8日時点で日本向けに誤って公開されていたことも判明した。

 同社は「これまでにお客さまから収集したデータの流出は確認されておらず、セキュリティ以外の目的で利用されたことはない」と説明している。

 10月25日現在、これらのアプリはApp Storeで非公開の状態が続いている。ITmedia NEWSの取材に対し、同社の広報担当者は「(配信再開について)現在Apple側と調整している」と説明し、非公開となった理由は明らかにしなかった。

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