「nanacoカードを落としたため、コールセンターに連絡したが、止められるのは翌日になると言われ、当日中に悪用されてしまった」――こんな投稿がTwitterで拡散されて注目を集めている。
nanacoを運営するセブン&アイ・ホールディングスによると、「nanacoカードの紛失連絡を受けた場合、カードにチャージ済み残高の利用停止処理ができるのは翌日以降だが、クレジットカードからのオートチャージ機能は、連絡を受けた直後に停止できる」という。
ツイートを投稿した人によると、nanacoカードを落とした約10分後にコールセンターに連絡し、紛失を届け出たという。だが「カードを止められるのは明日になる」と言われた上、その電話中に、カードを拾った人がオートチャージ機能を悪用して残高をチャージ。結局、2万円ほど使われてしまったという。
セブン&アイ・ホールディングスに確認したところ、nanacoカードの紛失の届け出を受けるとすぐに利用停止処理を行うが、チャージ残高の停止は処理が完了した翌日以降になるとし、「その旨は規約にも明記してある」という。即時の停止ができない理由は「セキュリティに関連するためコメントできない」としている。
ただ、クレジットカードからのオートチャージ(1日1回まで)については、コールセンターで利用停止登録が完了次第、すぐに止められるという。コールセンターに連絡する前にオートチャージが行われた場合は、さかのぼって無効にすることはできず、補償なども行えないとしている。
このユーザーの場合は、コールセンターに連絡している最中にオートチャージされたと訴えており、利用停止処分が完了する前にオートチャージされてしまったため、被害を防げなかったようだ。
nanacoに限らず、電子マネーカードを紛失した場合の被害を最小限にするためには、必要以上の額をチャージしないことや、オートチャージの額を少なめに設定しておくこと、できるだけ早めにコールセンターに連絡することが重要だろう。
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