漫画に関する資料を探していると、文庫、新書、ハードカバー、コミックと雑多に本が並べられていることに気が付きます。サダタローさんが「整理整頓がなってないですなぁ」とボヤいていると、文喫店長の伊藤晃さんが現れ、文喫のコンセプトを説明してくれました。
伊藤さんは、文喫はお客さんと本との偶然の出合いを演出するために、わざと雑多に本を並べているといいます。また、入場料を払ってもらうことで、利用者は気兼ねなく本を手に取り、ゆっくりと読書ができます。そして、文喫で一番売れているのは意外にもクリームソーダに関する本なのだとか。
そんな話を聞きながらあらためて店内を見渡すと、ネットで本を購入しているだけでは分からない書店の良さが少しずつ見えてきました。ちなみに、コーヒーと煎茶は飲み放題。クッションにもたれかかりながら読書できるスペースでは、寝落ちしてしまうお客さんもいるのだとか。
サダタローさんも、原稿に追われる忙しい日々から離れてまったりと読書を楽しみます。そして気付いてしまいました……「まだ原稿が終わっていなかった」と。
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