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» 2019年04月25日 17時29分 公開

ディープラーニングで少量の血液からがん発見 DeNAとPFNが専用ラボ開設

ディー・エヌ・エー(DeNA)とPreferred Networks(PFN)が共同設立したPFDeNAが、血液からがんの有無を判定するシステムの開発に向けて専用ラボを開設した。

[ITmedia]

 ディー・エヌ・エー(DeNA)とPreferred Networks(PFN)が共同設立したPFDeNAは4月24日、少量の血液からがんの有無を判定するシステムの実用化に向け、専用ラボを開設したと発表した。

DENA

 PFDeNAは、2018年10月にディープラーニング(深層学習)で胃がんや肺がん、乳がんなど14種のがんを判定するシステムの研究開発を始めた。医薬品医療機器総合機構の承認を得た上で、2021年を目標に事業化する計画で、ラボ開設によって「検査システムの開発をより加速させる」としている。

 近年の研究で、がんになると体液に含まれる「細胞外RNA」という物質の種類や量が変動することや、罹患した臓器によって細胞外RNAの発現に違いがあることなどが分かっている。開発中のシステムでは、採取した血液から細胞外RNAを計測。計測結果と臨床情報を使ってディープラーニングを行い、14種類のがんの有無を高精度で判定できるようにする。

 ラボでは、採取した血液を−80度で冷凍保存する冷凍装置や、血液検体から細胞外RNAを自動で抽出する装置、医療機器として国内で初めて導入された、細胞外RNAの塩基配列を読み取る次世代シーケンサーなどを使用する。

DENA 冷凍装置
DENA 血液検体から細胞外RNAを自動で抽出する装置
DENA 次世代シーケンサー

 PFDeNAは、DeNAとPFNが2016年に共同設立したベンチャー企業。国立がん研究センターとともに、がんの診断精度を高めるシステム開発に取り組んでいる。

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