経済産業省がこのほど発表した、2018年度の大学発ベンチャー調査によると、日本の大学発ベンチャーの総数は2278で、17年度より185社増加した。大学別で見ると東大がトップを独走し続けており、271社が東大発ベンチャーだった。
大学別の創出数は1位の東大に続き、2位は京都大学(164社)、3位は筑波大学(111社)、4位は大阪大学(106社)、5位は東北大学(104社)だった。1〜4位は去年と同じだが、5位は九州大学から東北大学に入れ替わった。
現在上場している大学発ベンチャーは64社で、時価総額は約2兆6000億円。16年度の調査以降に解散した企業386社のうち、M&Aによるものは16社だった。
大学発ベンチャーの成長要因は、ステージ前期では「エンジェル・VCからの出資あり」「国内大企業とのアライアンスあり」「大学・公的研究機関とのアライアンスあり」「技術顧問が企業の技術者・研究者」、ステージ後期では「CEOの経歴が企業の経営層であること」が有意だった。
この調査での大学発ベンチャーは、大学の研究成果に基づいて設立されたベンチャーや、設立5年以内に大学と共同研究を行ったベンチャーなどを指す。
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