AIベンチャーのトリプルアイズは7月1日、同社が開発に携わっている囲碁AI「GLOBIS-AQZ」を、最年少棋士・仲邑菫初段(10歳)らと対決させると発表した。対局はインターネットテレビ局「AbemaTV」で中継する。
GLOBIS-AQZは、「世界一強い囲碁AIソフトの開発」を目指し、囲碁AI「AQ」開発者の山口祐さん、トリプルアイズ、ビジネススクールを展開するグロービス、日本のプロ棋士を統括する団体の日本棋院が共同で取り組むプロジェクト。「マルチエージェントによる強化学習」を採用しているのが特徴だ。
強化学習(reinforcement learning)は、与えられた環境における価値を最大化するようにエージェントを学習させる機械学習のいち手法で、AI同士を戦わせることで強いAIを生み出すという。
強化学習に必要な大規模演算には、産業技術総合研究所(産総研)のスパコン「ABCI」を活用。AIの研究開発で知られる東京大学・松尾研究室も技術面で支援する。
対局では、7月10日に“強化学習1日目”のGLOBIS-AQZと仲邑菫初段が、19日に“強化学習5日目”のGLOBIS-AQZと芝野虎丸七段が対局する。
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