NECパーソナルコンピュータは、8月5日に「PC-8001」の誕生40周年を記念して「8001へのオマージュを込めた特別モデル」を発表する。またPC-8001用のBASICプログラムが実際に動作するハードウェアを披露する予定だ。
PC-8001は、1979年にNEC(日本電気)が発売したパーソナルコンピュータの先駆け。当時、コンピュータは一般的に「マイコン」と呼ばれていたが、NECは「Personal Computer」をうたった。
本体はキーボードと一体化したデザインで、CRTディスプレイやデータレコーダー(カセットデッキ)、プリンターなどでシステムを拡張できた。ROMに収められた「N-BASIC」は誰でもプログラムを入力できたため、書店で購入したマイコン誌などを片手にゲームを打ち込む人が多かった。
1980年代に入ると、上位シリーズ「PC-8801」(1981年)や16ビットパソコン「PC-9801」(1982年)の登場により主役の座を追われたPC-8001シリーズだったが、後継機として「PC-8001 mkII」(1983年)と「PC-8001 mkII SR」(1985年)が販売されている。
2015年には、初代PC-8001は国立科学博物館が選定する「重要科学技術史資料」(愛称:未来技術遺産)に登録された。
NECの発表会には、PC-8001を開発した後藤富雄さんやPC事業を立ち上げた渡辺和也さんに加え、特別ゲストとしてアスキーの設立者、西和彦さんも登壇。「世界にまだ個人がコンピュータを所有するという概念すらなかった時代」に、どのようにしてPC-8001が誕生したかを振り返る。
当日はPC-8001へのオマージュを込めた特別モデルを発表する他、「日本のITカルチャーの原点ともいえるPC-8001で稼働するBASICプログラムが実際に動作するハードウェア」も披露するという。
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