窓の代わりにディスプレイ ソニーのクルマ、実用化へ ヤマハ発と共同開発
ソニーは、イメージセンサーとディスプレイを搭載した窓のないクルマ「New Concept Cart SC-1」をヤマハ発動機と共同開発し、年内にサービスを開始すると発表した。ソニーが2017年に試作機を完成させたモデルを基に、乗車可能人数を3人から5人に拡張するといったブラッシュアップを行った。
試作機と同様、カメラでとらえた360度の映像をディスプレイに映して周囲を把握でき、乗員は夜間でもヘッドライトなしに視認できる他、遠隔操作にも対応している。ゴルフ場やアミューズメント施設などへのサービス展開を想定しているが、車両としての一般販売を行う予定はない。
長さ約3メートル、幅約1.3メートルの四角いカートで、最高時速は19キロ。
35ミリフルサイズの「Exmor CMOSセンサー」を車両周囲4方向と車内の計5台搭載した他、1/3.8型CMOSイメージセンサー「ISX019」内蔵カメラを2台搭載した。人が視認しながら運転する一般的な自動車と違い、360度全ての方向にフォーカスが合った映像で周囲の環境を把握できるという。
窓の代わりにディスプレイを設置した。車内には49インチの4K液晶を1台、車外には55インチの4K液晶を4台備えている。ソニーが開発した融合現実感(Mixed Reality)技術も採用。乗員がディスプレイで見る周囲の映像にCGを重ねることで、「車窓がエンタテインメント空間に変貌し、移動自体をより楽しめるようになる」としている。
車外のディスプレイを使い、車両の周囲にいる人に、広告や映像を映し出すことも可能。イメージセンサーがとらえた映像を人工知能で解析し、車両周囲にいる人の性別・年齢などに応じて最適な広告や情報を表示することもできる。
超音波センサーと2次元ライダー(LIDAR:レーザー画像検出と測距)も搭載。ネットワークで接続したクラウドに蓄積した走行情報をディープラーニングで解析することで、運行をアシストするとともに、車両に備えた複数のセンサーからの情報をエッジコンピューティングで判断し、安全な走行をサポートするという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
PHPに「緊急」レベルの脆弱性2件 修正版を日本時間21日深夜に公開へ、事前準備を呼び掛け
-
2
「侵入経路塞いだが、バックドアから……」不正アクセス105時間の攻防、分単位で報告 防災メールのアルカディア
-
3
人に注射を打てる「サイボーグゴキブリ」の群れが、がれき下の被災者を救助? 実験成功率72%
-
4
認証局eMudhraの中間証明書、秘密鍵が「数ミリ秒」で復元可能な脆弱性 大手各社が緊急遮断
-
5
NECの委託先にサイバー攻撃 正規アカウント悪用し顧客のサーバ暗号化、個人情報の漏えいも
-
6
AIに200万円渡してネットショップを1年運営させてみた──Alibabaの研究者らがシミュレーション 資産14倍の例も
-
7
ソースネクスト、パスワードなぜ平文で流出 「暗号化していたが、鍵にアクセスできるシステムに侵入された」
-
8
スクエニアカウントに不正ログイン、他社で流出の情報使用か 全アカウントのパスワード強制リセットも視野に
-
9
「お名前.com デスクトップクラウド」不正プログラム設置で全プラン停止 FX用VPS、2万6739サーバに影響か
-
10
ふるさと納税の「ふるさとチョイス」、会員情報445万件流出 寄附控除試算額も
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR