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“次世代型”楽譜サービス、DNPが提供 タブレットで瞬時に「移調」、楽譜を「BOOTH」で販売も

» 2019年08月27日 13時31分 公開
[ITmedia]

 大日本印刷(DNP)は8月27日、フルデジタルの楽譜アプリ「MuseCloud」を中心にした、統合的な音楽サービスの提供を始めると発表した。MuseCloudは、楽譜を簡単に「移調」できる機能などを備えた他、MuseCloudで制作・管理した楽譜を、ピクシブの通販サイト「BOOTH」の楽譜販売ページで販売することも可能だ。同社は、オンラインから紙まで統合的なサービスを提供する「次世代型の楽譜流通販売事業」を展開するとしている。

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 MuseCloudは、電子楽譜フォーマット「MusicXML」に対応したアプリ。自作の楽譜ファイルや購入済みファイルをインポートして管理できる。

 管楽器では、楽曲の形を変えずに音域を読み替えて、原曲から「移調」を行うことがあるが、アプリでは、あらかじめ電子化された楽譜の「調性」を読み込み、アプリに組み込んだアルゴリズムによって簡単に移調を行える。

 譜面上にさまざまな楽器が記載されているオーケストラなどの楽譜(総譜)では、担当の楽器を選ぶと、そのパートのみの楽譜を表示させることが可能だ。

 MusicXML形式とPDFの電子楽譜を1アプリ内で管理できる機能も装備。今後、保存した楽譜に書き込める機能を追加で開発する。

 紙の楽譜のオンデマンド印刷も可能。蛇腹折りの楽譜形態にも対応した。MuseCloudで制作・管理した楽譜を、ピクシブの通販サイト「BOOTH」の楽譜販売ページで販売することも可能。今冬からは、DNPのハイブリッド型総合書店「honto」での販売にも対応する。

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