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ベイスターズとKDDI、5G活用「スマートスタジアム」で協力 「好きな視点でリプレイ視聴」実現へ

» 2019年08月27日 13時36分 公開
[ITmedia]

 横浜DeNAベイスターズとKDDIは8月27日、5GやIoTを活用した「スマートスタジアム」の構築に向けたパートナーシップ契約を結んだと発表した。5GとXR、自由視点を組み合わせた映像技術を活用し、ファンが好きな視点でリプレイ視聴できる新たな野球観戦を、2020年春以降に提供することを目指す。

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 また、試合開始前後に、野球を観戦したことがない人も気軽に楽しめるようなエンターテインメントを共同で検討。野球のシーズンオフ期間でも、横浜スタジアムが地域のランドマークとなるよう取り組みを進めるという。

 KDDIは、同社が採択された、内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「ビッグデータ・AIを活用したサイバー空間基盤技術におけるアーキテクチャ構築及び実証研究」の一環として、横浜スタジアムを中心に行動データをセンシングし、スタジアムと周辺のエリアマーケティング施策に関する実証研究も行う。実証研究は、今年9月まで限定。

 具体的には、横浜スタジアム内のスポットに設置したARスタンプマーカーを、KDDIのARアプリ「SATCH」で読み取るとスタンプがたまり、スタンプを集めた人に抽選でサインボールをプレゼントする「ARスタンプラリー」を行う他、横浜スタジアム内にデジタルサイネージを新設し、スタジアム内のグルメ情報や周辺の飲食店情報などを配信する。

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 QRコード決済の導入も推進。「au PAY」を横浜スタジアム内だけでなく、スタジアム周辺店舗に導入していく他、スタジアムの立ち売り販売員や場内店舗では、au PAY以外の電子マネーやクレジットカードに対応する。

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