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氷点下で“蓄冷”するボトル向けクーラー、シャープが発売5度の飲み物がマイナス2度に

» 2019年09月13日 14時34分 公開
[ITmedia]

 シャープは9月13日、通常の保冷剤よりも低い温度で飲み物などを冷やせる、ボトル向けクーラーバッグ「TEKION COOLER」(テキオンクーラー)を発表した。マイナス11度で溶け出す「蓄冷剤」を採用した。19日に発売する。実売想定価格は5000円(税別)。

ボトル向けクーラーバッグ「TEKION COOLER」(テキオンクーラー)

 蓄冷剤は、シャープが培った液晶材料の技術を応用して開発した、氷点付近で溶け出す物質。同社は蓄冷剤を何種類か開発しており、融点が低いものはマイナス24度、高いものはプラス28度まで幅があるという。

 TEKION COOLERではマイナス11度で溶け出す蓄冷剤を採用。蓄冷剤が溶け切るまではマイナス11度のまま周囲の温度を吸熱する。このため、TEKION COOLERに冷蔵庫で冷やした5度程度の飲み物をセットすると、約30分でマイナス2度程度まで温度が下がり、氷点下のまま約2時間キープできるとしている。

蓄冷剤が温度を維持する仕組み
蓄冷剤でアルコール飲料を冷やした際の温度変化 氷点下を2時間キープできる

 蓄冷剤を入れる保冷バッグ部分には、ダイビングのウェットスーツに用いられるクロロプレンゴムを採用。氷点下で保冷していても結露を起こさないという。

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