NECは10月10日、奈良市の平城宮跡歴史公園にセンサーとカメラを設置し、来園者の属性や人の流れをAIで解析する実証実験を行うと発表した。年間約140万人の来園者が見込まれ、移動の円滑化が課題になっているため、解析結果を環境の整備や運営の効率化に生かすという。
実験は、祭典「天平祭」の実施期間(10月19〜20日)と12月〜2020年3月に行う予定。園内にはカメラと、Wi-Fi機能をオンにした周辺のスマートフォンなどの台数を計測できるセンサーを設置し、時間当たりの歩行者の通行量、来園者の滞在人数、園内の人流などを計測する。
取得したデータはAIで解析し、来園者の性別・年齢層といった属性や、笑顔の人の割合などを判定する。平日と休日、イベント実施の有無、天候の良しあし――といった要素が来園者数に与える影響も調べる。
解析結果を他の事業者に共有し、次世代型モビリティを使用した園内移動サービスを導入する計画もあるという。
同公園は、古都・平城京の大内裏(皇居区域)の跡地を整備した国定公園で、2018年3月にオープン。世界遺産「古都奈良の文化財」にも含まれている。NECは今後、奈良県全域の街づくりにも協力していくという。
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