トレンドマイクロは11月6日、テクニカルサポート担当だった海外の元従業員が最大12万人分の顧客情報を不正に持ち出し、第三者に提供していたと発表した。持ち出されたのは個人向けセキュリティ製品を利用している海外の顧客データで、日本の顧客や法人は含まれていないという。
流出したのは、米国、オーストラリア、ドイツ、英国など8カ国に住む、英語を話すユーザーのサポートに関する情報。氏名、メールアドレス、電話番号、トレンドマイクロのサポートチケット番号などが含まれるが、クレジットカード情報や金融機関の口座番号などは漏えいしていないという。
8月ごろ、トレンドマイクロ製品のユーザーに、同社のサポート担当者になりすました不審な電話が相次いだことから流出が発覚した。同社は顧客情報を持ち出した従業員を解雇し、法執行機関の調査に協力しているという。
同社は「このような事態が生じたことは極めて遺憾であり、お客さまをはじめ、関係者の皆さまに多大なるご迷惑、ご心配をおかけしますことを深くおわびいたします」と謝罪。管理体制の強化など、再発防止に取り組むとしている。
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