NTTドコモは11月26日、アマゾンジャパンと協業し、大容量プラン「ギガホ」の契約者は「Amazonプライム」の年会費(税込4900円)が1年間無料になるサービスを始めると発表した。ドコモは契約者、アマゾンはプライム会員をさらに増やす狙いがある。Amazon.co.jpで「d払い」を利用するユーザーが増えており、両社のサービスは親和性が高いと判断したため提供に踏み切ったという。
受付開始日は12月1日。終了時期は未定。新規・既存を問わず、「dポイントクラブ」の会員であり、特設サイトからエントリーした全てのギガホユーザーに適用する。既にプライム会員であるユーザーには、会員資格の有効期間を無料で1年間延長する。
無料期間の終了後、プライム会員の資格は自動更新され、年会費はユーザーの自己負担に切り替わる。自動更新を希望しないユーザーは、手動で会員登録をキャンセルできる。
ドコモは同サービスと並行し、ライトユーザー向けプラン「ギガライト」の契約者もプライム会費が1年間無料になるキャンペーンを実施する。
ギガホユーザー向けの施策を正式サービス、ギガライトユーザー向けの施策をキャンペーンとしている理由は、通信容量の上限が高いギガホの方が「Prime Video」「Prime Music」といったサービスの利用に適しているためという。
この他、両施策に申し込んだユーザーが、Amazon.co.jpでd払いで決済した場合に、「dポイント」の還元率を通常の1%から5%に引き上げるキャンペーンも行う。実施期間は12月〜2020年3月。キャンペーン利用によるポイント獲得の上限は1カ月当たり3000ポイントで、有効期間は3カ月。
ドコモの吉澤和弘社長は、10月に改正電気通信事業法が施行され、端末代金の値引き額の上限が2万円までに制限されたことを踏まえ、「今後は端末値引きという競争ではなく、魅力的なサービスによって料金プランを磨き上げる必要があると判断した」と説明。
「サービスと料金を融合させる取り組みは、5Gが実用化し、スマホで映像や動画をどんどん見られるようになった場合により広がるだろう」と語った。
アマゾンジャパンのジャスパー・チャン社長は「今後もAmazonプライムに投資し、お互いの顧客に良い価値を提供していきたい」と意気込んだ。
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