三菱UFJ銀行とリクルートホールディングス(HD)が、デジタル通貨を発行する新会社を設立する方針だと、共同通信などが12月4日付で報じた。これを受け、三菱UFJフィナンシャルグループ(MUFG)とリクルートHDは同日、「新会社設立の合弁契約書を締結したことは事実だが、現時点でそれ以外に決定した事実はない」とのコメントを発表した。
共同通信の報道によると、新会社は三菱UFJ銀行が開発中のデジタル通貨「coin」(コイン)の発行を手掛けるという。リクルートグループと取引がある飲食店や小売店でcoinを使えるようにする計画で、2020年前半のサービス開始を目指しているという。
三菱UFJ銀行は当初、開発中のデジタル通貨を「MUFGコイン」と名付け、17年の「CEATEC JAPAN」で初公開。その後、名称をcoinに変更した。18年のCEATECでは、開発中のcoinで取引するデモンストレーションを披露。「スマートフォンアプリの画面上で、預金口座の残高を1円=1コインに交換できる」「少額のキャッシュレス決済や送金などでの活用を見込む」──と説明していた。
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