富士フイルムは2月5日、コンパクトデジタルカメラ「X100V」を発表した。2011年に登場し、“プレミアムコンパクト”の先駆けとなった「X100シリーズ」の5世代目。2月下旬にシルバーを、3月にブラックをそれぞれ発売する。価格はオープンで、店頭では16万4500円前後になる見込みだ。
現行モデル「X100F」の基本デザインを踏襲しながら、新たにボディーの天面と底面にアルミニウムを使用して質感をブラッシュアップ。アルミが持つ成型自由度の高さを生かしてプレスと切削加工を施した。ボディーのエッジ部をシャープに仕上げながら表面の滑らかさを追求したという。
撮像素子はAPS-Cサイズで、裏面照射型の有効2610万画素「X-Trans CMOS 4」センサーと独自の画像処理エンジン「X-Processor 4」を組み合わせた。独自の色再現技術で、人の記憶色に近い撮影を可能にするとしている。
レンズは、35mm判換算で35mm相当(焦点距離は23mm)の固定式単焦点という初代機から続く製品コンセプトを踏襲した。開放F値が2の明るいレンズを新たに開発し、画面全域でシャープな描写を実現したという。
光学ファインダーと電子ビューファインダーを切り替えられる「アドバンスト・ハイブリッドビューファインダー」は、新開発の有機ELパネルで輝度を高めた。また背面には、シリーズ初のチルト式液晶モニターを搭載し、直感的に操作できるという。収納時には背面がフラットになる。
本体重量は約478グラム(バッテリー、SDメモリカード含む)。
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