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「休校中の子どもたちに見てほしい」 研究機関の有志が特別サイト公開 360度動画やゲームも

» 2020年03月02日 14時00分 公開
[谷井将人ITmedia]

 国立天文台や物質・材料研究機構 (NIMS)などの科学技術研究所の広報担当者が共同で運営する科学技術広報研究会(JACST)は2月29日、新型コロナウイルスの流行により臨時休校になった子ども向けに、動画やゲームをまとめたWebサイト「休校中の子供たちにぜひ見て欲しい科学技術の面白デジタルコンテンツ」を公開した。

 新型コロナウイルス感染症「COVID-19」の影響で、安倍晋三内閣総理大臣は2月27日、全国の小中学校、高等学校、特別支援学校について、3月2日から春休み終了まで臨時休校にするよう要請した。

 この措置を受け、JACSTは参加する全国の大学、研究機関が持つデジタルコンテンツの中から、子どもに見てほしいと思う作品を集めたWebサイトを公開。「プラナリアの再生」(基礎生物学研究所)や「進化し続けるスーパーカミオカンデ」(東京大学宇宙線研究所)といった数分程度の動画に加え、深海調査(海洋研究開発機構)の様子を撮影した数時間の動画や、iPS細胞について学べるゲーム(京都大学iPS細胞研究所)、望遠鏡のペーパークラフトや360度動画(国立天文台)など、さまざまなコンテンツがまとめられている。

photo ペーパークラフトや360度動画なども

 JACSTの幹事を務めるNIMSは公式Twitterで「大人が見ても面白いものをそろえたつもりだが、ぜひ子どものいる方々に広めてほしい。これがきっかけで将来、新型ウイルスにも打ち勝つ技術を開発してくれる『未来の科学者』が誕生してくれたらと願いを込めて(公開した)」と語っている。

 Webサイトは随時更新し、掲載コンテンツを今後も増やしていく。

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