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» 2020年03月17日 05時00分 公開

高輪ゲートウェイだけじゃない、意外と多い東京近郊の新しい駅

3月14日に開業した高輪ゲートウェイ駅が注目を集めていますが、実は東京近郊には新しい駅がいくつも作られています。今回はそんな新しい駅の情報をお届けします。

[作倉瑞歩,ITmedia]

 3月14日に開業した高輪ゲートウェイ駅が注目を集めていますが、実は東京近郊では他にもいくつか新しい駅があります。新規に開業した駅もあれば、これから開業する駅も。中にはリニューアルして改名した駅もあります。今回はそんな新しい駅を紹介していきましょう。

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ここでは鉄道に関するちょっとした豆知識をお伝えすることで、何となく知識が増えたなとか、みんなが知らないことが自慢できたりとか、まあそんなことを目指してお届けしていく、テツの与太話です(作倉瑞歩)


日比谷線全線開業以来56年ぶりの新駅

 まずは6月6日に開業する東京メトロ日比谷線の虎ノ門ヒルズ駅です。現在の霞ヶ関駅と神谷町駅のほぼ中間に作られていて、銀座線虎ノ門駅との連絡通路も設ける計画です。これにより、虎ノ門駅と虎ノ門ヒルズ駅は、路線をまたいで利用できる乗換駅になります。

虎ノ門ヒルズ駅のイメージ図(東京メトロニュースリリースより)

 虎ノ門ヒルズ駅は日比谷線が1964年に全線開通して以来の新駅で、まさに2つの東京オリンピックをまたいでできる駅、といえます。ただ、虎ノ門ヒルズ駅は大会期間中より、その後に大きな役割を果たすことになります。BRT(Bus Rapid Transit)のターミナルができて、地下鉄とBRTの乗換駅となるからです。

 大会期間中、晴海地区には選手村と大会関係者用の大きな駐車場が用意されます。これらは大会終了後に分譲マンションとBRTターミナルに変わり、虎ノ門ヒルズ駅のBRTターミナルと結び、人口が増え続ける臨海部から都心へ人が移動するための重要なルートになります。本格稼働は虎ノ門ヒルズ駅周辺のビルが完成する2022年以降ですが、大会期間中も「プレ運行」として、1時間あたり6便程度を運行します。

開業以来の悲願達成! JR乗り入れのシンボルとなる駅

 続いて紹介するのは相模鉄道(相鉄)の羽沢横浜国大駅です。この駅は相鉄西谷駅とJR武蔵小杉駅の間に位置し、相鉄とJR横須賀線、埼京線の乗り入れ(直通運行)に伴い、2019年11月30日に開業しました。

JR直通運転に使われている12000系電車(相模鉄道Webサイトより)

 相鉄が東京方面のルートを持つことについて、「1917年の創立以来の悲願”」と表現したメディアもありました。これは日本民営鉄道協会が認定する、関東圏の「大手私鉄」の中で、相鉄だけが東京への乗り入れ手段を持っていなかったためです。

 また工事期間の長さも話題になりました。というのも、乗り入れには貨物列車線(東海道貨物線)を使うため、貨物列車の合間を縫って工事をしなければならず、当初計画では2015年4月の開通を予定していたのに、遅れに遅れてようやく昨年開通したからです。

 ちなみに羽沢横浜国大駅はJRとの直通列車しか停車しないため、朝の通勤時間帯は1時間に5本止まりますが、昼間の11時〜15時には1時間に2本しか停車しません(西谷駅の場合、横浜方面に行く電車は7時〜8時台では17本も停車します)。そのため“都会の中の秘境駅”などと揶揄(やゆ)する人もいますが、2022年度下期には羽沢横浜国大から東急東横線にも乗り入れることになっているので、その後は本数が増えると思われます。

地域の再開発に合わせて模様替え

 東急田園都市線の「南町田グランベリーパーク」も新しい駅です。といっても駅自体の開業は1976年で、もとは「南町田」という駅名でした。

 南町田駅の隣には、2017年まで屋外型アウトレットモール「グランベリーモール」がありました。グランベリーモールが設備の老朽化などで閉館すると、町田市と東京急行電鉄(東急)はその跡地を含む駅周辺の再開発事業に取り組みます。南町田グランベリーパークは、この再開発エリアにできた新しい街の名前です。

南町田グランベリーパーク(東急ニュースリリースより)

 再開発の一環として駅舎の改良工事も行い、2019年10月1日には駅名を変更。11月には隣に新しいショッピングモール「グランベリーパーク」もオープンしました。これにより南町田グランベリーパーク駅には、以前は土日しか止まらなかった急行電車が平日も停車するようになったのです。

幕張新都心に新たな駅が誕生

 拡大を続けている千葉県の幕張新都心にも新たな駅が誕生します。幕張新都心というのは、千葉市の美浜区と習志野市にまたがる湾岸部を整備して作られている計画都市のこと。イオングループやNTT、富士通、シャープ、キヤノン、東京ガスといった大企業がオフィスを構えている他、各種イベントでお世話になる「幕張メッセ」もこの幕張新都心の中にあります。

幕張新都心新駅の場所(千葉市・幕張新都心拡大地区新駅設置調査会の資料より)

 海浜幕張から新習志野方面は発展が見込める地域ということで、JR京葉線の新駅設置を求める声は以前からあったのですが、なかなか話は前に進みませんでした。状況が変わったのは、2013年に日本有数の規模となるショッピングモール「イオンモール幕張新都心」ができてから。人の流れが増え、イオンモールに接する形での新駅設置が決まりました。

 2018年には駅の設置費用について、半分をイオン、残りの3分の1ずつを千葉県、千葉市、JR東日本が負担する形で覚書を交わしています。2020年秋に工事を開始し、2024年度に開業する予定です。

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