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» 2020年04月06日 18時29分 公開

Googleさん:新型コロナで考えた、Googleロケーション履歴の効用

Googleマップで自分の移動履歴を自動保存する「ロケーション履歴」。Googleがこのデータを使って新型コロナの影響を視覚化するレポートを公開しました。この機能には、今の非常事態に役立つもう1つの効用があります。

[佐藤由紀子,ITmedia]

 Googleさんも新型コロナウイルス感染症関連でいろいろな取り組みをしています4月3日に公開した「COVID-19 Community Mobility Reports」もその1つ。Googleマップユーザーの「ロケーション履歴」データを活用した、人の移動を国別にグラフ表示するレポートです。ロックアウトが出た国ではその日から交通機関の利用者が急減したり、自宅にいる人が増えたりしているのが目で見て分かります。

 mobility report ミラノを含むイタリアのロンバルディア州のデータ

 「これは感染症流行のピークを遅らせ引き下げることを目的とした、例えば在宅勤務の推奨、外出自粛、欧米等ですでに発令されている自宅待機令といった対策が与えた変化に関するインサイトを提供することを目的としています」(公式ブログより)ということで、自分のデータが知らず知らずのうちに新型コロナ対策を立てる忙しい人々の役に立つかもしれません。

 Googleがこういう便利そうなものを公開すると、必ず「個人情報を勝手に使われて気持ち悪い」という声が聞こえてきます。でも、

  • 「ロケーション履歴」はオプトイン機能(ユーザーが自分で有効にしないかぎりデータはとられない)
  • Googleアカウントにログインし、かつ、現在地送信機能を有効にしたデバイスを持って歩かないとデータは発生しない
  • 集めるデータは匿名化されている(具体的に誰がどこに行ったかは分からないようになってる)

ので、それほど気持ち悪がらなくてもいいと思います。

 ただ、ユーザーが無自覚にロケーション履歴をオンにしているケース(たとえば私の夫)もあるので、気持ち悪いと思う人は念のためにGoogleアカウントの管理ページ→「データとカスタマイズ」→「アクティビティ管理」で「ロケーション履歴」がオンになっているかどうか確認するといいでしょう。

 mobility 2 「ロケーション履歴」が「一時停止」になっていれば無効です

 ロケーション履歴は、Googleマップを便利にする機能です。2016年から提供しているお店の混雑状況をグラフにする機能もロケーション履歴のお陰。

 mobility 3 お店がどの時間帯に混むか、今現在混んでいるかの目安を示すグラフも、ロケーション履歴のデータに基づいています

 でも、何と言っても楽しい(そして不気味な)のは「タイムライン」です。これは、Googleアカウントにログインしてスマートフォンを持ち歩いたルートが細かく表示される機能。設定によっては、行った先で撮影した写真も一緒に表示してくれます。

 location 4 タイムライン

 上の画像にある地名や店名は、私が入力したのではなく、自動的に表示されたものです。都心の雑居ビル内のお店の場合はさすがに「ここにいましたか?」という表示になって自分で編集することもありますが、だいたい合ってます。訪問した時間もたまに「ちょっと違う」と思うこともありますが、かなり正確です。

 また、つい最近追加になった機能で、映画館で映画を見ると、その映画のタイトルもタイムラインに表示されるようになったそうです(今の時期、映画を見に行かないのでまだ試せていませんが)。これも自分でタイトルを入力するんじゃなくて、Googleさんが映画の公開情報とユーザーが映画館に到着した時間(なので、上映中に電源を切っても大丈夫なはず)からタイトルを推測して提案するそうです。大規模なシネコンだとGoogleさんの腕(脳?)の見せ所ですね。

 このタイムライン、これまでは、日記みたいで楽しいし、旅費精算に便利だと思う程度でしたが、新型コロナで新たな役割が。

 もし自分が感染したら、過去数週間にいつどこで誰と会ったかを細かく思い出して、接触した可能性のある人に知らせるべきですが、私は自分で覚えておける自信はまったくないです。でも、タイムラインでさかのぼれば、正確に申告できます。

 タイムラインを見るには、Googleマップアプリの右上の自分のアイコンをタップ→「タイムライン」です。これで今日のタイムラインが表示されます。画面の上部の「今日」をタップするとカレンダーが出てくるので、ここでタイムラインを見たい日を選べば、その日に飛びます。左右にスワイプすることで前後の日に移動することもできます。

 仕事で仕方なく今も外出したり人と会ったりしなければならない方は、新型コロナが収まるまでだけでも、タイムラインを有効にしておくのはいかがでしょうか。

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