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メルカリ、3Q累計で赤字222億円 今後は広告宣伝費削減へ(1/2 ページ)

» 2020年04月30日 19時55分 公開
[谷井将人ITmedia]

 メルカリが4月30日に発表した2020年6月期第3四半期累計(19年7月〜20年3月)の連結決算は、売上高が前年同期比42.7%増の533億5000万円、営業損益が202億9200万円の赤字(前年同期は59億8100万円の赤字)、最終損益が222億1200万円の赤字(前年同期は73億4100万円の赤字)と、増収減益だった。

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 第3四半期単体の売上高は203億円で過去最高を記録。営業損益は63億円の赤字(前年同期は40億円の赤字)で、損失の大幅増は広告宣伝費や人件費が増えたことが原因だとしている。新型コロナウイルス感染症の業績への影響はほとんどないという。

 フリマアプリ「メルカリ」の国内事業は好調で、売上高は153億円(前年同期144億円)、調整後営業利益が46億円(前年同期45億円)といずれも過去最高を更新した。

 MAU(月間アクティブユーザー数)は1657万人(第2四半期比120万人増)と成長。同社のスマートフォン決済「メルペイ」のキャンペーン効果や、外部環境の変化による影響とみている。第3四半期単体のGMV(流通総額)は1641億円と過去最高になった。

 米国のメルカリ事業は、MAUが前期比74%増の340万人で過去最高を記録。マーケティングへの投資拡大でGMVは前期比55%増の1億6000万ドル(約171億円)だった。サービスの認知度は19年1月に比べ、1.8倍になったという。

 3月20日ごろには幾つかの州が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響でロックダウン(都市閉鎖)したものの、既存ユーザーの取引数は引き続き成長しているとした。

 19年2月に日本でローンチしたメルペイは1年を迎え、3月にはメルカリ以外で決済に使われた回数が月間2000万回以上、ユーザーは600万人以上になった。第3四半期はスーパーやドラッグストアで利用を伸ばしたという。

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