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AIとのチャットで社員の悩みを可視化 法人向けメンタルケアサービス「emol work」正式版リリース

» 2020年05月08日 14時32分 公開
[ITmedia]

 スタートアップのemol(東京都台東区)は5月7日、法人向けメンタルケアサービス「emol work」(エモルワーク)の正式版を公開した。AIチャットbotが社員の悩みを聞き出す機能や、チームメンバーが匿名で悩みを投稿・共有できる機能を備える。新型コロナウイルスの影響で在宅勤務が続く中で、コミュニケーションに不安を抱える企業を支援する狙い。

 AIチャットbotは、認知行動療法やアクセプタンス&コミットメント・セラピーと呼ばれる心理療法に基づく簡易的なカウンセリングや雑談ができるという。利用者は「人間関係」「仕事内容」などあらかじめ用意された悩みの種類を選び、AIチャットbotとの会話を進める中で、気軽に自分の悩みと向き合えるとしている。

チャットカウンセリング機能のイメージ

 悩みボードは、現在抱えている困りごとを匿名で職場メンバーに共有できる掲示版だ。投稿された悩みは、ポストイットを貼り付けたような形で可視化される。他のメンバーが貼り付けた投稿に対してコメントもできる。

悩みボードのイメージ

 同社は2019年12月にemol workのβ版をリリース。β版ではメンタル状況の診断などを行っていたが、社員が抱える悩みの解決につながらないという課題があった。正式版ではAIチャットbotが雑談の中からでも悩みを引き出す質問を投げかけ、悩みボードでは匿名で悩みを共有できるなど、課題の可視化に注力した。

 今後は、AIとのチャットをビジネスチャットツール「Slack」上で実施できる新機能をリリースする予定。

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