KADOKAWAグループが、ニコニコ動画で使うストレージをオンプレミスのストレージから米RSTOR社の「RSTOR」に変更することが12月10日、分かった。現行の体制から運用コストを9割削減できる見込みという。
ニコニコ動画では既存のストレージにJavaScriptやCSSで制作したコンテンツ、ユーザーのアイコン画像、ログデータなどのサイズの小さいデータを億単位で保存しているという。
RSTOR社の販売代理店を務めるTwoFive(東京都中央区)によると、多くのクラウドストレージサービスでは、データの保存容量に加え、データの転送容量に対しても利用料が発生。ニコニコ動画のように、転送量が多い場合はコストがかさむという。データ転送では利用料が発生しないRSTORを採用することで、現行ストレージに比べ運用コストを10分の1に押さえられるとしている。
従来のシステムでは、大量のデータを一度に処理する際に障害が発生していたが、RSTORを使った実証実験では同規模のデータを正常に処理できたという。2カ月に1回必要だった点検作業も不要になるとしている。
KADOKAWAは今後、グループ各社のファイルサーバのバックアップ用ストレージとしてもRSTORの利用を広げる予定という。
【おわびと訂正:2020年12月11日午前11時55分 初出時、タイトルと本文で「ニコニコ動画がクラウドストレージをAWSからRSTORに変更する」と記載しましたが、正しくは「オンプレミスのストレージをRSTORに変更する」でした。これに伴い、タイトル及び本文の記述を修正しました。おわびして訂正いたします。】
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