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ホンダ、自動運転「レベル3」に対応した新型レジェンド発表 リース販売で1100万円、100台限定生産

» 2021年03月04日 17時09分 公開
[ITmedia]

 本田技研工業(ホンダ)は3月4日、「レベル3」相当の自動運転に対応した乗用車「LEGEND Hybrid EX・Honda SENSING Elite」(レジェンド)を発表した。5日からリース限定で販売し、価格は1100万円(税込)。100台の限定生産とする。

photo 新型レジェンド

 レジェンドはホンダの高級機種。新型レジェンドの自動運転は高速道路が渋滞しているときに作動する。時速30km未満から50km以下で、周囲に走行車がいる場合にシステムが運転を担当。前方の車との車間距離が縮まった場合、車体に搭載した複数のセンサーが周囲の走行状況を確認した上で、自動で追い越す機能も備える。

 自動運転中はカーナビ画面でエンタメコンテンツを視聴できる他、スマートフォンの操作も可能。自動運転車を示すステッカーを貼ることで、警察の取り締まり対象から外れる。ただし、大雪や大雨など悪天候時は作動しない可能性があるため、ドライバーはいつでも運転に戻れる体制でいる必要がある。

 渋滞時以外の高速道路走行では、定速で走行したり先行車に追従したりする運転支援機能が使えるが、レベル3の自動運転ではないため動画の視聴などはできない。

 国土交通省は自動運転技術を5段階に分けており、レベル3以上はシステムがドライバーに代わって運転を監視するものと定義している。ホンダは2020年11月、国交省からレベル3としては世界初の型式指定を受けた。

 ホンダは「自由な移動の実現に向けて挑戦を続ける」としている。

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