この頃、セキュリティ界隈で
「Exchange Server」攻撃が世界中で拡大、対応支援の要請殺到 中国の集団が関与か(2/2 ページ)
対策としてMicrosoftは、Exchange Serverを使っている組織に対し、緊急パッチを適用してオンプレミスのExchange環境を最新の状態に更新することを勧告。ただし、たとえパッチを適用したとしても、「既にサーバに侵入している敵を排除することはできない」とした。
すぐにはパッチを適用できない組織のための緩和策も紹介しているが、「そうした緩和策は、もしも既にExchangeサーバが不正侵入されていた場合の問題解決にはならず、攻撃を完全に防御することもできない」(Microsoft)
セキュリティ専門ジャーナリスト、ブライアン・クレブス氏が運営する「KrebsOnSecurity」の5日の記事によると、Microsoftが緊急パッチを公開してからの3日間で、Hafniumはまだパッチが適用されていないExchange Serverを狙い、世界中で攻撃を激化させた。
今回の脆弱性は、セキュリティ企業DEVCOREやVolexityからの報告を受けて発覚した。両社が異常を検知したのは2021年1月5日~6日にさかのぼる。詳しく調べた結果、その時点で未解決だったExchange Serverの脆弱性が悪用されていることが分かった。
「Microsoftがパッチを公開した日にパッチを適用したとしても、サーバに(遠隔操作ツールの)Webシェルが存在している確率は高い。もしもExchangeを運用していてまだパッチを適用していなければ、あなたの組織は既に侵入されている確率が非常に高い」(Volexityのスティーブン・アデア社長)
KrebsOnSecurityによれば、米国内で被害に遭った組織は、金融機関や通信事業者、警察、消防、地方自治体なども含めて少なくとも3万に上る。世界では数十万の組織が遠隔操作ツールを埋め込まれたと推定される。
MicrosoftはHafniumによる攻撃の兆候を検知するためのスクリプトや、脆弱性のあるサーバを見つけ出すためのスクリプトを公開した。米国土安全保障省のサイバーセキュリティ機関CISAも繰り返し警戒を促し、全組織に対して対応を強く促している。
しかしMicrosoftの緊急パッチを適用したとしても、その前に不正侵入されていれば問題は解決できない。KrebsOnSecurityによると、今回の脆弱性を発見したVolexityやセキュリティ専門家に対しては、被害が確認された自治体などから問い合わせが殺到するなど、膨大な数の組織が助けを必要とする状況にある。
「侵入者を排除するためには、前例のない国家的な緊急対応を要する。被害者がバックドアの除去に時間を取られるほど、侵入者に追加的なバックドアをインストールされる確率は高まり、被害者のネットワークインフラの他の部分にも攻撃が広がるかもしれない」。KrebsOnSecurityはそう警告している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この頃、セキュリティ界隈で
海外のセキュリティ関連ニュースを追い続けている鈴木聖子さんによる、最近のセキュリティニュースブリーフィング。隔週でお届けします。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
セガ系に不正アクセス ゲームセンター向けサービス停止 バンダイ系の「太鼓の達人」などにも影響
-
2
Aterm設定画面、「PHP使ってないのに.php」なぜ? NECに聞いた
-
3
「命の砂時計」連呼のGMO会見──熊谷代表の発言にXではツッコミ続出
-
4
ビックカメラG、メールアドレスなど約1490万件漏えいの可能性 委託先への不正アクセスで
-
5
無印良品、クレカ「MUJI Card」カード番号全ケタ、約109万件漏えいか 不正アクセスで続報
-
6
Microsoft、メモリ8GBのWindows 11 PCを高速化 マルチタスク処理は最大40%向上
-
7
メルアド7700万件流出か アララメッセージの不正アクセスで続報 共通環境から契約企業のサーバへ侵入 悪用も確認
-
8
GMO熊谷代表、涙の謝罪会見でも“熊谷節”さく裂──「31年間、もうけるという言葉は使ったことがない」
-
9
セブン-イレブン「7NOW」の利用者情報16万件超漏えい 配達委託先に不正アクセス、出前館でも約800件
-
10
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR