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分裂しても磁力で再結合 自己修復し泳ぎ続ける魚ロボットInnovative Tech(1/2 ページ)

» 2021年08月20日 08時00分 公開
[山下裕毅ITmedia]

Innovative Tech:

このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。

 米カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究チームが開発した「Swimmers Heal on the Move Following Catastrophic Damage」は、破損し分裂しても磁気を使って自己修復する小型の魚型ロボットだ。パーツが破損して分裂しても、残ったパーツが破損したパーツまで泳いで再結合する。#破損し分裂しても磁気を使って自己修復する小型の魚型ロボットだ。パーツの自己修復機能を持つ小型の魚型ロボットだ。パーツが破損し分裂しても、残ったパーツが磁気を使って破損したパーツまで泳いで再結合する。

photo 尻尾が静止する頭部に向かう様子
photo 尻尾が頭部に引き付けられ再結合する一連の様子

 人にとって危険で過酷な場所に探査目的で送られるロボットは、破損し動作を停止する恐れがある。現場で破損しても回復するアプローチは非常に重要だ。

 魚型ロボットのボディーは、導電性カーボン、疎水性ポリマー、活性金属から構成され、磁性粒子が帯状に組み込まれている。

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