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「北斗の拳」NFT即日完売 “漢の死に様”漫画+動画+保有証明 クレカで買える

» 2021年10月14日 11時28分 公開
[岡田有花ITmedia]

 「おれには想い出が多すぎる……戦い散っていった強敵(とも)たちがいる」――漫画「北斗の拳」の名シーンを納めたNFTが10月12日に発売され、即日完売するなど話題になっている。

 電子出版取次のメディアドゥが、同日スタートしたNFTマーケットプレイス「FanTop」(ファントップ)の第1弾商品「『北斗の拳』漢の死に様シリーズ 南斗六聖拳ボックス」(税込4910円)だ。


画像画像 特設サイトより

 「南斗六聖拳」6キャラクターの“死に様”名シーンに、アニメクリエイター・小美野雅彦氏による描き下ろし演出を加えた“唯一無二のデジタルファンアイテム”として開発したもの。購入すると即座にNFTに保有が記録され、FanTopのサービス上で閲覧できる。

 「南斗孤鷲拳 殉星の男シン」「南斗水鳥拳 義星の男レイ」「妖星の男ユダ」「仁星の男シュウ」「南斗鳳凰拳 将星の男サウザー」各7種類と、「南斗最後の将 ユリア、トウ」3種類の計38種・各77個(シリアルナンバー付き)、合計2926個のコンテンツを用意。うち7個を「ボックス」にまとめ、合計418セットを販売したところ、ファンの間で話題になり、即日売り切れた。

クレカで低額から購入できる「FanTop」 “雑誌の付録にNFT”も

 FanTopは、各コンテンツのファンが、デジタル上の“ファンアイテム”を収集したり、ファン同士で共有・売買できるNFTマーケットプレイス。

 仮想通貨ではなくクレジットカードでの日本円決済に対応した。アイテムを気軽に入手できるよう、投機的取引による価格高騰を目指さずに運営しているという。

 NFTの保有者情報の管理にはブロックチェーン「Flow」を採用。NFTゲーム「CryptoKitties」で知られるカナダの企業・DapperLabsが開発したブロックチェーンだ。

 Flowでは、アイテムを入手すると即時に、ユーザーの費用負担なしで保有者情報がブロックチェーン上に書き込まれ、NFT化される。ブロックチェーン上の保有者情報をたどると、自分と同じようなNFTを持つ人々のコレクションをのぞくこともできる。

画像 ニュースリリースより

 FanTopは12日のスタートと同時に、北斗の拳のボックスの他、「『銀牙伝説』NFTアートシリーズ」(税込2200円)、JAM Project Jacket Art Collection(同)などのコンテンツを発売した。

 さらに、紙の雑誌や写真集の特典に、FanTop上で楽しめるデジタルファンアイテムを付与する取り組みも開始。出版物に16桁のギフトコードを添付し、FanTopで読み込むと、NFT付きコンテンツを発行する仕組みだ。

 2021年末には、FanTopのNFTを展示・鑑賞できる3D閲覧・AR・VR機能搭載のビューアアプリをリリース予定。巨大なデジタルのフィギュアを3D・AR(拡張現実)で閲覧できほか、好きなもので埋め尽くされたVR(仮想現実)のコレクションルームをアプリ内でいくつも持つことができます。

 今後、海外にもサービスを展開する予定だ。

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