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» 2021年10月26日 09時00分 公開

独自チップと新カメラユニットで写真体験はどう変わったか 「Pixel 6 Pro」レビュー(2/3 ページ)

[山川晶之,ITmedia]

安定した静止画と大きく改善した動画撮影

 写真に関しては、Pixelシリーズならではの安定した写りが特徴だ。明暗差があるシーンでも黒つぶれや白飛びすることなく撮影できる。また、ホワイトバランスもより精度が高まった印象だ。ここはもともとレベルが高かっただけに大きな差は見られない。ペリスコープ式望遠カメラもAFなど使い勝手は悪くない。正直若干眠たい絵になるが、倍率性能を考えると致し方ないだろう。望遠カメラは最大20倍までのデジタルズームに対応する。

夕焼けのビル群、超広角カメラを使用。明暗差が激しいシーンだが破綻していない
広角カメラで撮影(ポートレートモード)。iPhoneと違って、Pixelはポートレートモードの適用範囲が広い。ボケの表現も自然だ
望遠カメラで撮影。暗いシーンでは必要以上に露出をあげない画作りになった
超広角から広角、望遠、デジタル20倍ズームまで

 センサーサイズが大きくなった広角カメラだが、iPhone 13 Proのように、近接撮影をしようとすると早々と超広角カメラに切り替わることなく、広角カメラでも結構粘ってくれる。iPhone 13 Proだと超広角レンズ切り替え時に画角が大きく変化してしまうが、Pixel 6シリーズではそんなことはない(ただし、強力なマクロ撮影機能は13 Proだけの特権だ)。

 夜景モードもより使いやすくなっている。フォーカスの迷いがPixel 5と比べて大幅に少なくなった他、センサーの世代が新しくなったのに加え、ピクセルピッチが1.4μmから2.4μmに拡大したおかげかPixel 5よりも撮影時間が短くなっている。夜景モードは超広角カメラや望遠カメラでも利用可能。撮影後のバックグラウンド処理も高速化されている。ここはGoogle Tensorのパフォーマンスが支えている。

 Pixelの特徴でもある天体撮影モードも試してみた。三脚などで固定して夜景モードに切り替えると数秒後に天体撮影モードに移行する。撮影時間はおおよそ4分程度。ちょうど端末を借りたタイミングが満月近くだったため月明かりに照らされながらチェックしたものの、やはり空が明るすぎたせいか撮影できた星の数もPixel 5と大きな違いは見つけられなかった。機会があれば新月の時に再度チャレンジしたい。

Pixelシリーズならではの天体撮影モードだが、あいにくの月明かりで旧モデルとの差はわからず。この日の那須高原は雲も出がちだった(Pixel 6 Proで撮影)

 動画性能も改善された。Google Tensor内のISPに組み込まれた「HDRnet」アルゴリズムにより、写真撮影時と同様のHDR処理を動画に適用。4K60pで撮影しつつHDR性能が向上しているという。撮影したところ少しビビッドではあるが、白飛びや黒つぶれも少なく撮影できると感じた(色のトーンとしては個人的にはiPhone 13 Proの方が好みだがここは個人差だろう)。Google Tensorにより顔検出精度が向上し、オートフォーカスの精度向上にも寄与している。

 手ブレ補正もより強力になった。「通常」「ロック」「アクティブ」から選択できる。ロックはスマホを動かしても指定した方向をキープし続ける機能。アクティブは画角が少し狭くなるが、激しい動きでもブレが少なくなるモードだ。歩いて撮影した限り、通常モードでもiPhone 13 Proのブレ補正と差は見られなかった。

手ブレ補正は3種類から。普通にある区分には「標準」でも問題なかった

 夜間の動画撮影でも改善が見られる。動画は、複数枚の写真から1枚の写真を生成する夜景モードのような方式が利用できないため、夜間撮影はセンサーの性能が質に直結する。レンズ自体はF1.7からF1.85と若干暗くはなっているが、Pixel 5よりも低ノイズかつ明るく撮影できるようになった。ピントの迷いも少なくなり、動画撮影は他のハイエンドスマホと肩を並べるようになったといえる(少し脱線するが、個人的には30pと60p以外に24pの撮影モードを追加してほしい)。

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