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よみがえれ、フラットベッドスキャナーCloseBox(1/2 ページ)

» 2021年12月24日 21時40分 公開
[松尾公也ITmedia]

 地図デザイナーだった妻が生前に使っていたフラットベッドスキャナー「CanoScan LiDE 40」は、2003年に発売された製品だ。Mac用の最新ドライバは2009年のSnow Leopardまで。それから12年が経過した。

 なんとかこのスキャナーを使おうと、古いOSを引っ張り出していたのだがうまくいかず、放置したままだった。先日、妻が保管していた写真アルバムが数冊出てきたので、それらの写真をデジタル化しようとした顛末が、この記事だ。

 結果的に、コンビニのマルチコピー機を使うことで、無事にスキャンすることができた。これを何度か繰り返せばいいのだが、2点、不満がある。1つは、コンビニでは多数の人が使っているので、センサー部の汚れでノイズが入ってしまうこと。もう1つは解像度が低いことだ。300dpiか400dpiしか選べない。あ、もう1つあった。後ろで待たれるとプレッシャーがきつい。

 この記事を読んだ人から、使っていないというスキャナー貸し出しのありがたい申し出があったのだが、別に有益な情報もいただいた。

 古いスキャナーでも使えるソフトがあるそうなのだ。カメラマンの三井公一さんもこれで古いフィルムスキャナーを使っているそうで、ダウンロードして試してみることにした。

 「VueScan」という商用ソフトである。Photoshopプラグインとかではなく、アプリ単体で動作する。Mac、Windowsともに最新OSに対応していて、macOS Montereyもサポート。まずはスキャンできるかどうかをお試しで使うこともできる(ウォーターマークが付く)。

photo VueScanの製品ページ

 VueScanにはスタンダードとプロフェッショナルの2種類がある。大きな違いは、プロフェッショナル版はフィルムスキャナーやオートシートフィーダー(ADF)に対応しているところ。これならばスタンダード版で十分である(プロフェッショナル版は1万円)。標準では5000円だが、ディスカウント価格で3500円。4カ月待って最新のフラットベッドスキャナーを1万円で買うこともできるが、まずはこのソフトを試してみた。

photo VueScanには2つのバージョンがある

 結論から言うと、最高だった。スキャンし終わった瞬間に購入画面に飛んだ。

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