神奈川県の黒岩祐治知事は1月17日、定例会見の場で16日に発生した緊急速報メールの問題を改めて説明した。最初は国から一斉に配信しているものと考えていたという。
黒岩知事は「私も深夜に何度も何度もメールが来て驚いたが、国(から)一斉に出ているものと勘違いしていた。朝、生放送番組に出演した後で県の担当者から『神奈川県だけだった』とLINEで連絡をもらった」と経緯を説明。その後、原因調査を命じると共に、情報を整理してTwitter、Facebook等で県民に向けて謝罪のコメントを出したとしている。
緊急速報メールには緊急地震速報や津波警報のように気象庁が発信するもの、国民保護情報(Jアラート)など各省庁が担当しているもの、避難指示など地方公共団体が配信するものがある。
今回の場合、神奈川県は「津波警報から注意報に切り替わったときに自動配信する仕組みを考えていた」(神奈川県くらし安全防災局)。しかし誤ったプログラムにより気象庁が全国の津波情報を更新するたびに配信してしまい、多いところでは朝までに20件前後になった。
夜中に設定変更はできなかったのかという質問に対しては「操作盤で操作するものではなく、県の方で止めるのは難しかった」と説明している。
黒岩知事は改めて県民に謝罪すると共に、緊急速報メールの設定を変更した場合は戻すように呼びかけた。
【訂正:2022年1月19日午後6時50分更新 ※初出時に「エリアメール」としていた部分を「緊急速報メール」に修正しました。エリアメールはNTTドコモの登録商標です】
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