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日本で「働きがいのある会社」、大企業部門の2位にシスコ 1位のIT企業は?就職人気から占う今後のIT業界

» 2022年03月02日 14時30分 公開
[ITmedia]

就職人気から占う今後のIT業界:

エンジニアをはじめとするIT人材は今やIT業界のみならず、さまざまな業界のDXを支える存在だ。このコーナーでは、調査会社などが発表している就職人気ランキングから、向こう数年のIT業界・IT人材動向のヒントを探っていく。

 日本でもっとも働きがいのある企業はどこか。「働きがいのある会社」に関する調査・分析を手掛けるGreat Place to Work Institute Japan(GPTWジャパン)が企業規模ごとに3部門で調査。2022年は、大規模部門がセールスフォース・ジャパン、中規模部門はコンカー、小規模部門は、データマーケティングや採用マーケティング支援を手掛けるあつまるで、3部門ともIT企業がトップにランクインした。

各部門トップ5

 大規模部門は1000人以上の従業員がいる企業が対象。2位はシスコシステムズ、3位はレバレジーズグループ、4位は半導体製造装置を手掛けるディスコ、5位はアメリカン・エキスプレス、6位はプルデンシャル生命保険、7位はDHLジャパン、8位はモルガン・スタンレー、9位はアクセンチュア、10位はセプテーニグループだった。外資系の多さが目立つ。

 中規模部門は100〜999人の従業員を抱える企業が対象。2位はCKサンエツ、3位はキュービック、4位は日本ケイデンス・デザイン・システムズ、5位はアチーブメント、6位はiYell、7位はfreee、8位はケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ、9位はFCE Holdings、10位はナイル。iYellやfreee、ナイルなど国内のスタートアップもランクインしている。

 小規模部門は25〜99人の従業員がいる企業が対象。2位は現場サポート、3位はHubSpot Japan、4位はバーテック、5位はアイグッズ、6位はE・GROUP、7位はアンジェラックス、8位は湘南ゼミナールオーシャン、9位はウィローズグループ、10位は新経営サービスだった。トップ3をIT系が独占した。

 調査は、ランキング参加企業(524社)にアンケート調査を実施。働く人には、60の選択式設問、2つの自由記述式設問、8つの属性・認識を問う設問を無記名で回答させた。企業には、企業文化や会社方針、人事施策(採用、経営層からの意見浸透、従業員からの意見聴取、人材育成、ダイバーシティー、ワークライフバランス、社会・地域貢献活動など)の具体的な取り組み内容を回答させた。アンケート項目と評価基準はグローバル共通で、働きがいのある会社として世界60カ国で発表しているという。

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