米Amazon.comは3月17日(現地時間)、「007」シリーズなどで知られる米映画制作会社MGMの買収を完了したと発表した。この取引は昨年5月に発表されたもので、買収総額は84億5000万ドル(約9200億円)だ。
この取引については、欧州委員会と米FTCが調査していた。欧州委員会は15日、無条件で承認した。AmazonとMGMのビジネスの重複は「限定的」だという判断だ。FTCからは公式発表はまだない。
Amazonは発表文で「MGMはプライムビデオとAmazon Studioの作品を補完する」としているが、組織的な扱いをどうするのかについての説明はない。
MGMは1924年創業の映画製作会社。主な作品には、「12人の怒れる男」「氷の微笑」「007」シリーズ、「ポルターガイスト」「レイジングブル」「ロボコップ」「ロッキー」「羊たちの沈黙」「スターゲイト」「テルマ&ルイーズ」「トゥームレイダー」などがある。「ファーゴ」や「シャーク・タンク」などのテレビ画組も多数手掛けている。2010年には破産法適用申請し、買い手を探していた。
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