ロシアを支持するハッカー集団「KILLNET」が日本のWebサービスにサイバー攻撃を行ったと主張している件で、影響を受けたとみられる各サイトの状況が明らかになった。ミクシィは「大量のアクセスがあり、サービスに接続しづらくなった」と明らかにした。
KILLNETが攻撃したとしているのは、日本政府運営の行政情報の総合窓口サイト「e-Gov」、地方税ポータルシステム「eLTAX」、mixi、JCBのWebサイトなど。9月6日から各Webサイトで接続障害などが発生している。e-Govとmixiは6日中にほぼ回復。eLTAXと「JCBブランドサイト」は7日午前11時の時点でもアクセスできない状態になっている。
ITmedia NEWSの取材に対し、eLTAXのサポート窓口は「原因は調査中。ダウンロード版『PCdesk』は通常通り使える」とのみ答えた。JCB日本法人は「犯行声明があったのは認識している。障害の原因については調査中」としている。
ミクシィは「6日午後7時ごろ、大量のアクセスがありWebサイトにアクセスしづらい状態になった。原因は調査中で、分かり次第報告する」と答えた。大量アクセスがKILLNETによるものかは定かではないとしている。障害は午後8時44分ごろにはおおむね復旧したという。
e-Govを担当するデジタル庁からは、7日午前11時の時点では回答がない。公式Twitterではe-Govの回復を知らせたのみで、攻撃に関しては言及していない。
DDoS攻撃の観測を行っているインターネットイニシアティブ(IIJ)にも取材したところ「(DDoS攻撃で発生する痕跡である)Backscatterは特に観測していない」という。
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