ITmedia NEWS > ネットの話題 >

「ヘルプマークに酷似」炎上の椎名林檎CDグッズ、デザイン改訂へ 都や赤十字から指摘

» 2022年10月18日 14時53分 公開
[ITmedia]

 椎名林檎さんのリミックスアルバム「百薬の長」(UNIVERSAL MUSIC STORE限定版)に付属するグッズの一つが「ヘルプマークに酷似しており、誤解を招く」などとネットで批判を集めていた件で、ユニバーサルミュージックは10月18日、関係者に謝罪し、デザインを改訂すると発表した。「各種チェックが不十分だった」としている。

 11月30日を予定していたCDの発売は延期する。新たな発売日は未定。

画像 当初発表されていた「諸々券ケース」(アクリルカードケース)のデザイン(左)と、改訂後のデザイン

 CDの特典グッズは3点あり、そのうち、赤地に白抜きの十字とりんごをあしらった「諸々券ケース」のデザインが、ヘルプマークに似ていた。

 ヘルプマークは、義足や難病の人など、外見からは分からなくても援助や配慮を必要としている人々が、周りにそれを知らせるためのマークで、東京都福祉保健局が作成したもの。「似たデザインの商品がグッズとして販売されると、ヘルプマークが誤解される」などと批判を浴びていた。

画像 「夢語りマスク」とマスクケースの当初のデザイン(左)と改訂後のデザイン

 また、もう一つのグッズ「夢語りマスク」にも赤十字マークが入っており「不適切では」と批判されていた。

 ユニバーサルは特典グッズについて「内容・デザインは当社で企画検討したもの」と説明。批判を受けて「改めて検証したところ、法令の確認を含めた各種チェック体制が不十分だった」とし、さらに「日本赤十字社・東京都福祉保健局から各マークの仕様規定などについて指導いただいた」ことなどから、改訂を決めたという。

 同社は、商品を予約したファンや、CDに関わったアーティストに「ご迷惑をおかけした」と謝罪している。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.