千葉県木更津市は3月27日、保管していた交付前のマイナンバーカード1枚を紛失したと発表した。市役所の執務室内で紛失か誤って廃棄したといい、第三者に交付した可能性はないとしている。同市は「厳粛に受け止め、心よりおわび申し上げますとともに、マイナンバーカードの厳正な管理を徹底し、再発の防止に努めてまいります」と謝罪した。
紛失が発覚したのは15日。市民によるカードの受け取り予約があり、準備を進めていたところ、交付する予定のカードが見当たらなかった。保管場所や保管中の全てのマイナカードを確認しても発見できなかったという。紛失したカードの廃止手続きはすでに済ませており、現在は利用できない状態としている。
同市は原因について「カードは地方公共団体情報システム機構から小箱に入って納品され、交付前設定を行った後は、保管用ケースへ格納・保管を行っている。この工程において、不要となった小箱を廃棄する際に誤ってカードを廃棄した可能性が高い」としている。
同市は19日に対象者に経緯を説明し、謝罪。現在はマイナンバーの変更とカードの再申請手続きを進めているという。今後は職員の個人情報に対する重要性の認識を徹底し、チェック体制の強化や執務室内の整理整頓、管理方法や執務環境を改善することで、再発防止策を目指す。
2日には千葉県富津市も交付前のマイナンバーカードを紛失したと発表していた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR