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マニア向けと思いきや、使えば使うほど手放せなくなるイヤフォン内蔵スマートウォッチ「HUAWEI WATCH Buds」(2/3 ページ)

» 2023年04月28日 12時44分 公開

 そして、その軽さを実現しているのが、内蔵されているワイヤレスイヤフォンの小ささです。なにしろイヤフォン1つの重さはイヤーチップ込みで約4gです。

イヤフォン1つの重さはイヤーチップ込みで約4g

 このサイズでは、ワイヤレスイヤフォンとしての性能はおまけ的な、それなりのものなのかな? と思ってしまいますが、ちゃんとアクティブノイズキャンセリング機能も付いていますし、音質もこの小ささと軽さを考えると十分です。さらにイヤフォンはIP54の防水防塵まで実現しています。

ノイズキャンセリング機能は時計側で設定できる

 そして、これだけ小さいともちろん音楽聞いたりという用途でも使うわけですが、ノイキャン付きの耳栓として使っても問題ないレベルです。「なにを言ってるんだ、お前は?」と思うかもしれませんが、これだけ小さくて軽いとイヤフォンとしての使い方の意識も自然と変化してくるんです。実際、耳に装着していても、かなり目立ちません。

 さらに、日々使っていると、じわじわと染みてくるのが、運用コストの低さです。なにしろ「今日はイヤフォンを使うから持っていこう」とか考えなくていいわけですし、手ぶらで外に出てしまったとしても「あ、しまった! イヤフォンがない」なんていうことがなくなるわけです。

 これはホントに日々どんどんこの製品のよさが染み込んでくるのです。「音が物足りないから、いつものワイヤレスイヤフォンも一応持っていこう」なんてことも考えなくなってくるのも、音質の十分さを物語っていると思います。

 さらに、普通のワイヤレスイヤフォンよりも、時計内蔵ということ以上に優れているのが、取り出して耳に装着するまでの所作の部分です。まずは、HUAWEI WATCH Budsで、時計からイヤフォンを取り出す感じを見てみてください。

 時計を開くとイヤフォンが回転するアニメーションがかっこいいことが、すぐ分かると思いますが、これなぜ回転しているのか? というところにも意味があるのではないかと、私は勝手に思い込んでいます。

 HUAWEI WATCH Budsのイヤフォンを初めて装着する時にちょっとびっくりするのが、イヤフォンに「L」と「R」の記載がないことです。どっちがLでどっちがRなのか分からないのかよ……と思いながら装着したのですが、実はこのイヤフォン、左右を自動判定しているのです。そう、回転するアニメが意味していることは、2つのイヤフォンに左右の区別はないんですよ、と言っているような気もするんですよね。

 時計に内蔵させるから、左右別のデザインにすると場所を取ってしまう。左右同じデザインの方が面積が小さくできる。でも、それだと左右が分かりにくい。それならもう自動判定させてしまおうということですね。

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