ヨシカワ
結論からいうとですね、お嬢様がいう「GB」はそれぞれ別物なんですよ。
ITお嬢様
?
すごくざっくり説明すると、PCやスマホには「メモリ」と「ストレージ」があって、単位は「GB(ギガバイト)」やら「TB(テラバイト)」で同じです。
でも、それぞれ機能が違います。僕のPCの「GB」はメモリで、お嬢様のスマホの「GB」はストレージなんですよ。
……? どっちもGBですわ。 何をおっしゃってるのか分かりません。
紛らわしいですよね。順に説明します。
まず「メモリ」は、PCやスマホにおける「主記憶装置」を指します。「RAM」ともいいますね。よく見かけるのは4GB、8GB、16GB、32GBのメモリでしょうか。
難しい話は避けますが、メモリはPCとかスマホが情報の処理をするとき、データを一時的に置いておいたり、取り出したりする場所みたいな役割を持っています。もちろん必要なくなったら消します。
うーん……? 例えば、机みたいな感じですか?
お、すごい。お嬢様の言う通り、RAMはよく机の広さに例えられます。広ければ広いほど“いったん”ものを置いておきやすい。なので、RAMが高性能だとマルチタスクしやすかったり、いっぱいものが必要な作業がしやすかったりします。
一方のストレージは、いわゆる「保存領域」です。データを比較的長期間置いておく場所。メモリが机ならこっちは倉庫とか押し入れですね。128GBとか256GBとか、1TBとかだったらだいたいこっち。
私が撮った写真とか動画とかはこっちに入ってるってイメージですかしら……?
いったんその理解でOKです。で、このメモリもストレージも両方、「置いておける情報の多さ」が分かりやすい指標になるので、単位にGBとかTBとかを使うんですよね。
前者は「いったん置いておけるものの多さ」=GBやTB。後者は「倉庫にしまっておけるものの多さ」=GBやTBです。それぞれ機能が違うので、単純比較するものじゃないんですよ。
つまり、私は「お前んちの机、うちの倉庫より小さいじゃん!」って話していた、ということですの?
そうです! メモリはあくまで一時的にものを置く場所なので、普通に使うPCやスマホならストレージより小さいことがほとんどです。まぁ例外もあるんですけど。
例外? メモリとストレージが同じくらいだったり、より大きかったりということですか?
そうですね、例えばAppleは以前、やろうと思えば1TB超のメモリを搭載できるPCを出しました。当時のSNSはすごかったですよ。「1TB? ストレージでしょ」「RAMだよ!」「嘘だろ!?」みたいな。
Appleが出したPCもそうですが、映像制作系はかなりメモリを使うと聞くので、たまに化け物みたいな数字も見かけます。PCを自作する人が変なスペックのマシン作る時も同様です。
つまり、倉庫サイズの机ですか……。 お屋敷でも見ませんわね……。
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