1月5日、集英社の「キャプテン翼マガジンvol.19」で、原作者の高橋陽一先生から「キャプテン翼」(キャプ翼)の連載終了、そして高橋先生はマンガ執筆の第一線から退くことが発表されました。
キャプ翼は、1981年から88年まで週刊少年ジャンプで連載され、日本サッカーにも大きな影響を与えたサッカー漫画です。その後も「ワールドユース編」「ROAD TO 2002」「GOLDEN-23」などのシリーズを経て、現在はキャプテン翼マガジンで「ライジングサン THE FINAL」を連載しています。
ジャンプで連載していた当時、ボクもキャプ翼の大胆なサッカー描写と豪快な必殺技の数々に魅かれ、それから現在に至るまで、ずっとファンです。それだけに今回の発表には、かなりショックを受けました。素で「なにィ!!」と口走ってしまいました。
引退の理由は、年齢による執筆スピードの衰えとマンガ制作環境の変化だといいます。デジタルでの制作が当たり前になりつつある今……ボクは作業が効率化されてありがたかったのですが、紙とペンで描かれている高橋先生には作業しにくい環境になっていたようです。ページ毎に表示するデジタル媒体のスタイルも、見開きでの構図を得意とする高橋先生には不利に働いたのかもしれません。
そこで高橋先生は、今後はマンガ連載ではなく、最終回までの内容をネームでまとめる形にすると決めました。確かにマンガ執筆より早く制作できるネームで物語を最後まで残しておけば、後からでも様々な形で作品として世に出せます。高橋先生は、今後AI技術が発達すれば、高性能の”ロボット”が、自分の死後であれば他のマンガ家がマンガにしてくれるかも、と書いていました。
AIが描いたというマンガ作品もすでにありますし、ツールとしてのAI活用は広がりを見せています。将来的にロボットによる執筆も一つの選択肢になるかもしれません。
今の連載は、4月発売予定の「キャプテン翼マガジンvol.20」が最終回となります(連載、お疲れ様でした!)。続きをAIが描くのか、人間が描くのか分かりませんが、いちファンとしては、できれば自分がおじいちゃんになる前に読めるといいな、と思っています。
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