米Appleは1月17日(現地時間)、App Storeにアプリやゲームを登録する開発者向けのポリシー「App Store Reviewガイドライン」の米国版を改定し、アプリ内に外部決済へのリンクを追加できるようにした。同日の米最高裁の決定を受け、反ステアリング規則を緩和したものだ。
ガイドラインのアプリ内課金についての条項3.1.1に、新たに「他の購入方法へのリンク」という項を追加し、「開発者が所有または責任を維持するWebサイトへのリンクをアプリ内で提供する権利を申請できる」とした。この権利は、米国のApp Storeでのみ利用できる。
また、ここで申請できる権利について、別の「Distributing apps in the U.S. that provide an external purchase link」というドキュメントで詳細を説明した。
外部リンクを提供する条件として、Apple独自のアプリ内決済システムも使えるようにしておく必要がある。また、外部リンクは単一の専用の場所にしか表示できない。
ユーザーが外部リンクをタップすると、「Appleはリンク先での支払いについて責任を持たない」という警告が表示される。
また、Appleはアプリストア外で支払いが行われた購入に対しても手数料を請求する。App Store Small Business Programの開発者の場合は12%、その他の開発者は27%だ。(アプリ内決済の手数料は30%。)
アプリ外決済をめぐって長年Appleと争ってきた米Epic Gamesのティム・スウィーニーCEOはこの変更について、27%の手数料は「反競争的」であり、外部サイトに移動する際に表示される画面はユーザーを怖れさせると批判した。
スウィーニー氏は、「Appleの悪意あるコンプライアンス計画を地裁に提訴するつもりだ」とも語った。
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