NECのグループ会社「NECマネジメントパートナー」に勤務していた男性=当時(43)=が2021年に脳幹出血で死亡したのは、過重な業務負担が原因だったとして、川崎北労働基準監督署(川崎市)が労災認定していたことが1月31日、分かった。遺族代理人の川人博弁護士らが東京都内で記者会見し、明らかにした。
労災認定は23年12月19日付。弁護団によると、同労基署は脳幹出血を発症する前の1カ月で男性の拘束時間が280時間を超えており、この間に国内出張が3回あったことなどを事実認定した。
弁護団によると、男性は21年3月26日、出席予定だったオンライン会議を欠席。翌27日午前7時ごろ、同僚が会議室内で倒れている男性を発見したという。
男性の妻は弁護士を通じ「昼休みに食べようとして買ったおにぎりなどを持ち帰ってくる日もあった。亡くなる1週間前には目がくぼみ、こけた表情になっていた。労災申請は認めてもらったが、夫はもう帰ってこない」とコメント。川人弁護士は「会社の責任は重大だ。職場改善や会社の補償についても求めて交渉をしたい」と方針を明かした。
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